相場の波に乗って利益を生み出す「うねり取り」という投資手法をご存知でしょうか。この手法は古くからプロの相場師たちに愛用されてきた手法でありながら、実は初心者にも取り組みやすい特徴を持っています。株式市場やFX、仮想通貨など様々な金融市場で活用できるうねり取りの魅力は、価格の自然な上下動を利用して、コツコツと利益を積み上げていくところにあります。
この記事では、うねり取りの基本から実践方法まで、わかりやすく解説していきます。相場の波に乗って安定した収益を目指したい方は、ぜひ参考にしてください。
うねり取りとは?相場の波を利用した売買手法の基本
うねり取りとは、相場の自然な上下動(うねり)を利用して利益を得る投資手法です。株価やFXの価格は常に一定ではなく、上がったり下がったりを繰り返します。この波のような動き、つまり「うねり」に着目して売買するのがうねり取りの基本的な考え方です。
うねり取りの定義と特徴
うねり取りは、投資対象をひとつの銘柄に絞り、その銘柄の価格変動を利用して売買を繰り返す手法です。特に3〜6カ月程度の周期で上下動を繰り返す相場の波に注目します。企業の業績や材料に関係なく、価格の自律的な動きだけを見て取引するため、情報収集の負担が少ないのが特徴です。
古くから日本の相場師たちが実践してきた手法で、「日銭(ひぜに)を稼ぐ」目的のプロたちに好まれてきました。地味ながらも着実に利益を積み上げていく、いぶし銀の職人技とも言えるでしょう。
一般的な投資手法との違い
一般的な投資手法では、多くの銘柄を分析し、値上がりが期待できる銘柄を探して買い、値上がりしたら売るというスタイルが主流です。しかし、うねり取りでは銘柄を固定し、その銘柄の上下動に合わせて売買を繰り返します。
また、多くの投資家は「安く買って高く売る」ことだけを考えますが、うねり取りでは「高く売って安く買い戻す」という売りからのアプローチも同様に重視します。つまり、上昇局面でも下落局面でも利益を狙える点が大きな違いです。
うねり取りが注目される理由
なぜ今、うねり取りが注目されているのでしょうか。それは、情報過多の現代において、雑多な情報に振り回されず、シンプルな原則で取引できる手法だからです。企業の決算や経済指標、ニュースなどに一喜一憂せず、チャートの動きだけを見て取引できるため、精神的な負担が少なくなります。
また、再現性が高く、長期的に安定した収益を狙えることも魅力です。短期的な大きな利益よりも、コツコツと利益を積み上げていく手法なので、投資の本質に近いとも言えるでしょう。
うねり取りの5つの重要ポイント
うねり取りを実践するうえで押さえておくべき重要なポイントが5つあります。これらを理解することで、うねり取りの効果を最大限に引き出すことができます。
銘柄を固定して取引する理由
うねり取りでは、銘柄を固定して取引することが基本です。これは、一つの銘柄の値動きのクセを熟知することで、より精度の高い売買ができるようになるためです。
料理人が一つの料理を極めるように、投資家も一つの銘柄を極めることで、その銘柄特有の「うねり」のパターンを読み取れるようになります。銘柄を次々と変えていては、それぞれの特性を掴むことができず、結果的に中途半端な取引になってしまいます。
特に、安定した値動きをする銘柄、大きなトラブルが起きにくい銘柄を選ぶことが重要です。鉄鋼株などの素材株は、きれいなうねりを描きやすいと言われています。
逆張りの考え方と実践方法
うねり取りの基本は逆張りです。価格が下落しているときに買い、上昇しているときに売ります。これにより、相場の天井や底がわからなくても、比較的安い価格で買い、高い価格で売ることができます。
ただし、単純に「下がったから買う、上がったから売る」というだけではなく、チャートのパターンや過去の値動きを参考にしながら、より精度の高い売買タイミングを見極めることが大切です。
逆張りは初心者には難しいと思われがちですが、うねり取りの場合は銘柄を固定することで、その銘柄特有の値動きのパターンを掴みやすくなります。
両建てポジションの活用法
うねり取りでは、買いと売り両方のポジションを同時に持つ「両建て」という手法も活用します。相場のうねりの中で、買いポジションと売りポジションを適宜調整していくことで、相場の方向性に関わらず利益を狙います。
例えば、価格が下落傾向にあるときは買いポジションを増やし、上昇傾向にあるときは売りポジションを増やすといった具合です。これにより、常に含み損と含み益の両方を抱えている状態になりますが、相場の波に合わせてポジションのバランスを取ることが重要です。
分割売買で平均取得価格を下げるコツ
うねり取りでは、一度に全ての資金を投入するのではなく、分割して売買することが基本です。例えば、資金を3〜4分割して、価格の変動に応じて少しずつポジションを持っていきます。
分割売買のメリットは、平均取得価格を調整できることです。価格が下落すれば追加で買い、平均取得価格を下げることができます。また、価格が上昇すれば一部を売却して利益確定し、さらに上昇すれば残りも売却するといった柔軟な対応が可能になります。
この方法により、相場の細かい動きに一喜一憂することなく、全体的なうねりを捉えた取引ができるようになります。
必要な資金量の目安
うねり取りを実践するためには、ある程度の資金量が必要です。分割売買と両建てを行うため、最低でも売り買い3分割ずつの建玉を保有できる資金力が求められます。
例えば、ビットコインでうねり取りを行う場合、0.1BTCずつポジションを持つとすると、口座の維持率を考慮して約100万円程度の資金が必要になります(ビットコインが100万円の場合)。
資金量が少ないと、十分な分割売買ができず、相場の急変時にリスクを取りきれなくなる可能性があります。無理のない範囲で、適切な資金計画を立てることが大切です。
うねり取りに最適な相場環境
うねり取りはどのような相場環境で効果を発揮するのでしょうか。相場には大きく分けて「レンジ相場」と「トレンド相場」がありますが、それぞれの環境でのうねり取りの特徴を見ていきましょう。
レンジ相場でのうねり取りテクニック
レンジ相場とは、価格が一定の範囲内で上下動を繰り返す相場環境です。この環境はうねり取りに最も適していると言えます。
レンジ相場では、上限と下限がある程度明確になるため、下限付近で買い、上限付近で売るという単純な戦略が有効です。過去のチャートを分析し、どの価格帯で反発しやすいか、どの価格帯で下落しやすいかを把握しておくことが重要です。
また、レンジ相場では、移動平均線やボリンジャーバンドなどのテクニカル指標も効果的に活用できます。特に、価格が移動平均線に接近したときや、ボリンジャーバンドの上限・下限に達したときが売買のタイミングとなることが多いです。
トレンド相場での応用方法
トレンド相場とは、価格が一定方向に継続的に動く相場環境です。上昇トレンドでは価格が上がり続け、下降トレンドでは価格が下がり続けます。
一見、うねり取りには不向きに思えるトレンド相場ですが、実はトレンド相場の中でも小さなうねりは発生しています。上昇トレンドの中での調整局面や、下降トレンドの中での反発局面を捉えることで、うねり取りを応用することができます。
トレンド相場でうねり取りを行う場合は、トレンドの方向性を意識することが重要です。上昇トレンドでは買いポジションを多めに、下降トレンドでは売りポジションを多めに持つといった調整が必要になります。
価格変動(ボラティリティ)と相性
うねり取りは、価格変動(ボラティリティ)がある程度大きい銘柄との相性が良いです。価格がほとんど動かない銘柄では、うねりを取ることができません。
かといって、ボラティリティが極端に大きすぎる銘柄も注意が必要です。価格が急激に変動すると、想定外の損失を被る可能性があります。
理想的なのは、適度なボラティリティがあり、かつある程度予測可能な値動きをする銘柄です。そのような銘柄を見つけることが、うねり取り成功の第一歩と言えるでしょう。
うねり取りで使うチャート分析の基本
うねり取りを実践するうえで、チャート分析は欠かせません。ここでは、うねり取りに役立つチャート分析の基本を解説します。
週足・日足チャートの見方
うねり取りでは、主に週足や日足チャートを使用します。これは、うねり取りが3〜6カ月程度の中期的な値動きを捉える手法だからです。
週足チャートは、1週間単位の値動きを表示するチャートです。長期的なトレンドを把握するのに適しています。日足チャートは、1日単位の値動きを表示するチャートで、より細かい値動きを確認できます。
うねり取りを行う際は、まず週足チャートで全体的なトレンドを確認し、次に日足チャートでより詳細な売買タイミングを探るという流れが一般的です。
移動平均線の効果的な活用法
移動平均線は、一定期間の平均価格を線で表したものです。うねり取りでは、25日移動平均線と75日移動平均線がよく使われます。
25日移動平均線は短期の値動きを、75日移動平均線は中長期の値動きを表します。これらの移動平均線と価格の関係を見ることで、相場の状況を判断することができます。
例えば、価格が25日移動平均線を下から上に抜けると上昇トレンドの可能性が高まり、逆に上から下に抜けると下降トレンドの可能性が高まります。また、25日移動平均線と75日移動平均線のゴールデンクロス(短期線が長期線を下から上に抜ける)やデッドクロス(短期線が長期線を上から下に抜ける)も、トレンド転換のシグナルとして注目されます。
トレンドラインの引き方と判断基準
トレンドラインは、相場の方向性を視覚的に捉えるための線です。上昇トレンドでは安値同士を、下降トレンドでは高値同士を結んで引きます。
トレンドラインの引き方は、まず2つの安値(または高値)を結び、その後の値動きがこのラインを尊重するかどうかを確認します。ラインを尊重する(ラインで反発する)場合は、そのトレンドラインが有効と判断できます。
トレンドラインを活用することで、相場の転換点を予測しやすくなります。例えば、上昇トレンドラインを下に抜けると、上昇トレンドの終了を示唆します。逆に、下降トレンドラインを上に抜けると、下降トレンドの終了を示唆します。
うねり取りの具体的な実践例
理論だけでなく、実際のうねり取りの事例を見ていくことで、より理解が深まります。ここでは、ビットコインと株式市場でのうねり取りの実践例を紹介します。
ビットコインでのうねり取り取引例
ビットコインは価格変動が大きく、うねり取りに適した銘柄の一つです。以下は、ビットコインでうねり取りを行った場合の具体例です。
2020年1月末から約6カ月間、ビットコインの日足チャートを使ってうねり取りを行ったケースを考えてみましょう。この期間、ビットコインは大きく上下動しました。
うねり取りの基本に従い、ポジションを4分割し、相場の変動に応じて売買のポジションを調整していきます。例えば、価格が下落して直近の安値に近づいたときに買いポジションを増やし、価格が上昇して直近の高値に近づいたときに売りポジションを増やすといった具合です。
この取引を約6カ月間続けた結果、およそ270万円の収益を上げることができました。ただし、5月末に収益のピーク(280万円)を迎え、その後は一進一退となり、7月末の急騰では大きな収益を上げることはできませんでした。
株式市場での実践ケース
株式市場でのうねり取りの例として、鉄鋼株を取り上げてみましょう。鉄鋼株は、3〜6カ月の周期できれいなうねりチャートを描くことが多いと言われています。
例えば、「大平洋金属」や「大同特殊鋼」などの銘柄は、一定の周期で上下動を繰り返す傾向があります。これらの銘柄で、底値に近づくまでじっくり待ってから買い、上昇したら売るという取引を繰り返すことで、安定した収益を上げることができます。
重要なのは、銘柄選びよりもタイミングです。「タイミング5割・技術3割・銘柄2割」という考え方が、うねり取りでは有効です。つまり、どの銘柄を選ぶかよりも、いつ買い、いつ売るかの方が重要なのです。
成功事例と失敗から学ぶポイント
うねり取りの成功事例からは、以下のようなポイントが学べます。
- 銘柄を固定し、その銘柄の値動きのクセを熟知することが重要
- 分割売買により、平均取得価格を調整することで有利なポジションを構築
- 相場の全体的なトレンドを意識しながら、うねりを捉える
一方、失敗事例からは以下のような教訓が得られます。
- 急激な相場変動には対応しきれないことがある
- トレンドの転換点を見極めることの難しさ
- 資金管理の重要性(損切りルールの設定など)
うねり取りは、相場の自然な動きを利用する手法ですが、それでも失敗することはあります。重要なのは、失敗から学び、次回の取引に活かすことです。特に、損失を最小限に抑えるための損切りルールを事前に決めておくことが大切です。
うねり取りに向いている銘柄の選び方
うねり取りを成功させるためには、適切な銘柄選びが欠かせません。ここでは、うねり取りに向いている銘柄の特徴を解説します。
安定した値動きをする銘柄の特徴
うねり取りに最適な銘柄は、安定した値動きをする銘柄です。具体的には、以下のような特徴を持つ銘柄が適しています。
まず、長期間にわたって存在している老舗企業の株式が挙げられます。これらの企業は、事業基盤が安定しており、急激な価格変動が少ない傾向があります。例えば、鉄鋼、電力、ガスなどの素材・インフラ関連の銘柄は、比較的安定した値動きをすることが多いです。
また、季節性のある銘柄も、うねり取りに向いています。例えば、夏物商品を扱う企業は春に株価が上昇し、秋に下落するといったパターンが見られることがあります。このような予測可能な値動きは、うねり取りの戦略を立てやすくします。
流動性と変動率のバランス
うねり取りに適した銘柄を選ぶ際は、流動性と変動率のバランスも重要です。流動性が高すぎると、大口投資家の影響を受けやすく、予測困難な値動きになることがあります。逆に、流動性が低すぎると、売買が成立しにくくなります。
変動率(ボラティリティ)についても同様です。変動率が高すぎると、リスクが大きくなり、うねり取りの安定性が損なわれます。かといって、変動率が低すぎると、十分な利益を得ることが難しくなります。
理想的なのは、中程度の流動性と変動率を持つ銘柄です。例えば、日経平均株価やTOPIXの構成銘柄の中でも、時価総額が中位から下位の銘柄が、このバランスを取りやすいと言われています。
材料が少ない銘柄が適している理由
うねり取りでは、材料(ニュースや決算など)が少ない銘柄の方が適していることがあります。これは、材料が多い銘柄は、ニュースに反応して急激な価格変動を起こしやすく、うねりのパターンが崩れやすいためです。
例えば、バイオテクノロジー関連の銘柄は、新薬の承認や臨床試験の結果などによって株価が大きく変動することがあります。このような銘柄では、うねり取りの予測が難しくなります。
一方、素材や部品メーカーなど、地味ながらも安定した事業を行っている企業は、大きなニュースが少なく、相場の自然なうねりを捉えやすいです。こうした銘柄は、投資家の注目度も比較的低いため、相場の自律的な動きが現れやすいのです。
うねり取りのメリットとデメリット
うねり取りには、他の投資手法と比較して様々なメリットとデメリットがあります。ここでは、それらを表にまとめて解説します。
メリット | デメリット |
---|---|
銘柄選びの負担が少ない | トレンドを読む力が必要 |
情報過多に振り回されない | 資金力が必要 |
再現性が高い | 短期的な大きな利益は狙いにくい |
長期的に安定した収益を狙える | 相場に慣れていない人には難しい |
うねり取りの最大のメリットは、銘柄選びの負担が少ないことです。一度良い銘柄を見つければ、その銘柄だけに集中して取引できるため、多くの銘柄を分析する必要がありません。
また、企業の決算や経済指標などの情報に振り回されることなく、チャートの動きだけを見て取引できるため、情報過多の現代において精神的な負担が軽減されます。
さらに、うねり取りは再現性が高く、一度コツを掴めば長期的に安定した収益を狙えるのも魅力です。短期的な大きな利益よりも、コツコツと利益を積み上げていく手法なので、投資の本質に近いとも言えるでしょう。
一方、デメリットとしては、トレンドを読む力が必要なことが挙げられます。相場のうねりを正確に捉えるためには、チャート分析のスキルや経験が求められます。
また、分割売買や両建てを行うためには、ある程度の資金力が必要です。資金が少ないと、十分な分散投資ができず、リスク管理が難しくなります。
さらに、うねり取りは短期的な大きな利益を狙う手法ではないため、急激な相場上昇の恩恵を十分に受けられないこともあります。相場に慣れていない初心者にとっては、じっくりと時間をかけて学ぶ必要がある手法と言えるでしょう。
うねり取りの実践に必要な道具と準備
うねり取りを始めるにあたり、必要な道具や準備について解説します。適切な準備をすることで、より効率的にうねり取りを実践することができます。
最低限必要なチャートツール
うねり取りに最低限必要なチャートツールは、日足・週足チャートを表示でき、移動平均線やトレンドラインなどのテクニカル指標を描画できるものです。
無料で利用できるチャートツールとしては、「TradingView」や「Yahoo!ファイナンス」などがあります。これらのツールは、基本的な機能は無料で利用でき、うねり取りに必要な分析が可能です。
有料のチャートツールとしては、「MetaTrader」や「MetaStock」などがあります。これらは、より高度な分析機能を備えており、プロの投資家にも利用されています。
チャートツールを選ぶ際のポイントは、使いやすさと必要な機能が揃っているかどうかです。特に、移動平均線の設定や、トレンドラインの描画が簡単にできるツールを選ぶと良いでしょう。
売買記録(玉帳)の付け方
うねり取りを実践する上で、売買記録(玉帳)を付けることは非常に重要です。これにより、自分の取引パターンや成功・失敗の要因を分析することができます。
売買記録には、以下の項目を記録すると良いでしょう。
売買日時、銘柄名、売買の種類(買い・売り)、数量、価格、手数料、損益、取引理由、相場の状況、感想や反省点などです。
これらの情報を表形式でまとめておくと、後から振り返りやすくなります。エクセルやスプレッドシートを使って記録するのが一般的ですが、専用の投資管理ソフトを利用するのも良いでしょう。
売買記録を定期的に見直すことで、自分の取引パターンや、成功・失敗の傾向が見えてきます。これにより、うねり取りの精度を高めることができます。
資金管理のポイント
うねり取りを成功させるためには、適切な資金管理が欠かせません。以下に、資金管理のポイントをいくつか紹介します。
まず、投資資金は余裕資金の範囲内に抑えることが大切です。生活に必要なお金や、緊急時のための資金は、投資に回さないようにしましょう。
次に、分散投資の原則を守ることです。うねり取りでは銘柄を固定しますが、全ての資金を一つの銘柄に投入するのはリスクが高すぎます。複数の銘柄でうねり取りを行ったり、他の投資手法と組み合わせたりすることで、リスクを分散させましょう。
また、損切りルールを事前に決めておくことも重要です。例えば、「投資額の10%の損失が出たら損切りする」といったルールを設けておくと、大きな損失を防ぐことができます。
最後に、利益の一部を定期的に確定させることも大切です。全ての利益を再投資するのではなく、一部を現金化しておくことで、相場の急変時にも対応できるようになります。
初心者がうねり取りを始める際の注意点
うねり取りは、初心者にも取り組みやすい投資手法ですが、いくつかの注意点があります。ここでは、初心者がうねり取りを始める際の注意点を解説します。
最初の一歩:デモトレードからスタート
うねり取りを始める際は、まずデモトレード(仮想取引)からスタートすることをお勧めします。デモトレードとは、実際のお金を使わずに、仮想的に取引を行うことです。
多くの証券会社やFX業者は、デモトレード機能を提供しています。これを利用することで、リスクなくうねり取りの練習ができます。
デモトレードでは、実際の相場環境で取引の練習ができるため、チャートの見方や、売買タイミングの判断力を養うことができます。また、自分の投資スタイルや、リスク許容度を確認することもできます。
デモトレードで一定の成果が出るようになってから、実際の取引に移行するのが賢明です。目安としては、3〜6カ月程度のデモトレードで、安定した収益を上げられるようになることを目指しましょう。
無理のない資金計画の立て方
うねり取りを始める際は、無理のない資金計画を立てることが大切です。投資に回せる資金は、生活に必要なお金や、緊急時のための資金を除いた余裕資金の範囲内に抑えましょう。
また、投資資金は一度に全て投入するのではなく、段階的に増やしていくのが良いでしょう。例えば、最初は投資可能額の3分の1程度からスタートし、うねり取りに慣れてきたら徐々に増やしていくといった方法があります。
さらに、投資資金を複数の銘柄に分散させることも重要です。うねり取りでは銘柄を固定しますが、全ての資金を一つの銘柄に投入するのはリスクが高すぎます。複数の銘柄でうねり取りを行うことで、リスクを分散させましょう。
感情に左右されないマインドセット
投資において最も難しいのは、感情をコントロールすることです。特に、うねり取りのような逆張り手法では、相場の流れに逆らって取引することもあるため、強い精神力が求められます。
例えば、相場が急落しているときに買いを入れるのは、恐怖心から躊躇してしまうことがあります。逆に、相場が急騰しているときに売りを入れるのは、欲望から躊躇してしまうことがあります。
このような感情に左右されないためには、事前に明確な取引ルールを決めておくことが重要です。「この価格になったら買う」「この価格になったら売る」といったルールを設け、それに従って機械的に取引することで、感情の影響を最小限に抑えることができます。
また、投資日記をつけることも効果的です。取引の理由や、その時の感情を記録しておくことで、自分の感情パターンを把握し、改善することができます。
まとめ:うねり取りで相場の波に上手く乗るために
うねり取りは、相場の自然な上下動を利用して利益を得る投資手法です。銘柄を固定し、その銘柄の値動きのクセを熟知することで、より精度の高い売買ができるようになります。
うねり取りの基本は逆張りであり、価格が下落しているときに買い、上昇しているときに売ることで、相場の波に乗った取引を目指します。また、分割売買や両建てといった手法を活用することで、リスクを抑えながら安定した収益を狙うことができます。
初心者がうねり取りを始める際は、まずデモトレードから始め、無理のない資金計画を立て、感情に左右されないマインドセットを身につけることが大切です。
相場の波は常に存在します。その波に上手く乗ることができれば、安定した収益を得ることができるでしょう。うねり取りの基本を理解し、実践を重ねることで、相場の波に乗る技術を磨いていきましょう。
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