FX自動売買システム「ループイフダン」を使っていると、どうしても気になるのが損切り設定です。「損切りあり」と「なし」、どちらを選ぶべきか悩んでいる方も多いでしょう。特に相場が思わぬ方向に動いたとき、含み損が膨らんでいくのを見るのはとても不安なものです。
この記事では、ループイフダンの損切り設定について詳しく解説します。失敗しないための設定方法や、資金に合わせた最適な設定値、含み損が増えた時の対処法まで、実践的な内容をお伝えします。
ループイフダンの損切り機能とは
ループイフダンは、ISホールディングスのグループ会社であるアイネット証券とひまわり証券で提供されているFX自動売買システムです。このシステムの大きな特徴の一つが、損切り設定を選べることです。
損切り「あり」と「なし」の違い
アイネット証券のループイフダンでは、取引を始める際に損切り「あり」か「なし」を選択できます。この設定によって、相場が予想と反対方向に動いた場合のシステムの動き方が大きく変わります。
損切り「あり」の場合は、含み損が一定の水準に達すると自動的に損切りが実行され、新たなポジションが作られます。一方、損切り「なし」の場合は、最大ポジション数に達すると新規の注文は行われず、含み損を抱えたまま保有し続けることになります。
例えば、買いポジションで最大ポジション数が3に設定されている場合、損切り「あり」では、3つ目のポジションで含み損が膨らんできた状況で4つ目の買いが行われる際に、1つ目のポジションが決済されて新たに買いが発生します。
損切り機能が作動するタイミング
損切りが実行されるタイミングは、「設定値幅×最大ポジション数」で計算されます。例えば、値幅が15銭(B15)で最大ポジション数が3の場合、損切りは45銭(0.15円×3)の変動で実行されます。
アイネット証券の公式サイトによると、損切りの指定レートは運用開始時の新規注文の発注レートを基準にループイフダンの設定値幅で指定されます。つまり、最初の注文価格から計算された一定の範囲を超えると、損切りが作動するわけです。
最大ポジション数との関係性
最大ポジション数は、ループイフダンの運用中に保有できるポジションの最大数を指定するものです。この数値が大きいほど、損切りが実行されるまでの価格変動幅も大きくなります。
ひまわり証券の説明によると、ループイフダンは「保有ポジション+IFDO注文数=最大ポジション数」となるように注文の登録や取消しを繰り返します。最大ポジション数を超えるポジションを保有しようとする際に、一番損失の大きいポジションが損切りされ、新たなポジションが作られる仕組みです。
ループイフダンで失敗しないための損切り設定
ループイフダンで成功するためには、適切な損切り設定が欠かせません。多くの初心者が損切り設定で失敗し、大きな損失を出してしまうケースがあります。
損切り「あり」がおすすめな理由
結論から言うと、特に初心者の方には損切り「あり」の設定をおすすめします。その理由は主に以下の3つです。
まず第一に、含み損が一定以上に膨らむのを防止できます。損切り「あり」にしておけば、自分の設定した値幅と最大ポジションによって、基準を超えた時点で損切りされるため、含み損はいったん解消されます。
第二に、資金管理がしやすくなります。損切り「なし」では相場が想定と逆方向に動き続けた場合、含み損がどんどん膨らんでいく可能性があります。損切り「あり」なら、あらかじめ最大損失額を見積もりやすくなります。
第三に、精神的な負担が軽減されます。大きな含み損を抱えたまま相場の反転を待つのは、精神的にとても辛いものです。損切り「あり」なら、一定の損失で区切りをつけられるため、心理的なストレスが軽減されます。
損切り「なし」のリスク
損切り「なし」の設定には、大きなリスクが伴います。特に注意すべきなのが、強制ロスカットのリスクです。
ひまわり証券の説明によると、損切りによって資産が少なくなり、口座維持率が100%を切ってしまうとロスカットが発生し、すべてのポジションが決済されてしまいます。つまり、損切り「なし」で含み損が膨らみ続けると、最終的には強制ロスカットに至る可能性があるのです。
また、含み損が膨らむと追加証拠金が必要になる場合もあります。資金に余裕がない状態で相場が大きく動いた場合、追加入金を迫られる可能性もあります。
損切り「なし」の設定は、知識が豊富で戦略的に必要な場合で、資金にかなり余裕があり危なくなった時にすぐに追加で資金を入れることができる方だけにおすすめします。初心者の方は特に、損切り「あり」の方が安全です。
資金に合わせた適切な設定方法
ループイフダンの設定は、運用資金の額に合わせて調整することが重要です。特に最大ポジション数と値幅の設定は、損切りのタイミングに直結します。
例えば、ダイヤモンド・オンラインの記事によると、運用資金300万円で米ドル/円のB15を運用した場合、最大ポジション数は41ポジションが上限となり、損切り幅は6.15円(0.15円×41)となります。
資金が少ない場合は、最大ポジション数を少なめに設定し、損切りが早めに実行されるようにするのが安全です。資金に余裕がある場合は、最大ポジション数を多めに設定して、相場の変動に耐えられるようにすることも可能です。
ループイフダンの破綻パターン3つを知ろう
ループイフダンで失敗する主な原因は3つあります。これらを理解しておくことで、リスクを回避しやすくなります。
強制ロスカット破綻
最も危険なのが強制ロスカット破綻です。これは、含み損が膨らみすぎて証拠金維持率が一定水準を下回り、強制的にすべてのポジションが決済されてしまうケースです。
ひまわり証券の説明によると、口座維持率が100%を切ってしまうとロスカットが発生します。特に損切り「なし」の設定で相場が大きく動いた場合、このリスクが高まります。
強制ロスカットが発生すると、すべてのポジションが不利な価格で決済されるため、大きな損失につながります。これを避けるためには、十分な証拠金を維持することと、適切な損切り設定が重要です。
損切り破綻
損切り破綻とは、損切りを繰り返すうちに資金が減少し、最終的に運用を続けられなくなるケースです。
損切り「あり」の設定では、相場が一方向に動き続けると、損切りが何度も実行されます。その都度小さな損失が積み重なり、最終的に大きな損失になることがあります。
特に値幅が狭く設定されている場合、小さな相場の変動でも損切りが頻繁に発生し、資金が徐々に減っていきます。これを防ぐためには、適切な値幅と最大ポジション数の設定が必要です。
スワップ破綻
スワップ破綻は、長期運用時に特に注意が必要です。スワップポイントがマイナスの通貨ペアを運用している場合、ポジションを保有し続けるとスワップポイントの支払いが発生します。
含み損を抱えたまま長期間ポジションを保有し続けると、スワップポイントの支払いが積み重なり、最終的に資金が減少してしまうことがあります。
特に高金利通貨のスワップポイントは大きいため、長期運用する場合はスワップポイントの収支も考慮に入れる必要があります。
損切り「あり」設定のメリット
損切り「あり」の設定には、いくつかの明確なメリットがあります。これらを理解することで、より効果的なループイフダン運用が可能になります。
含み損の拡大を防止できる
損切り「あり」の最大のメリットは、含み損の拡大を防止できることです。アイネット証券の説明によると、損切り「あり」にすれば、相場が予想とは反対方向に動き続けた場合でも、ある一定の水準で保有しているポジションが決済されるため、損失が無限に増え続けることはありません。
例えば、値幅15銭(B15)、最大ポジション数3の設定では、45銭の価格変動で損切りが実行されます。これにより、含み損が45銭以上に膨らむことを防げます。
含み損が一定以上に膨らまないことで、資金の大部分を失うリスクを抑えられます。特に相場が急変した場合でも、損失を一定範囲に抑えられる点は大きなメリットです。
資金管理がしやすい
損切り「あり」の設定では、最大損失額をあらかじめ計算できるため、資金管理がしやすくなります。「設定値幅×最大ポジション数」で損切り幅が決まるため、最大でどの程度の損失が発生するかを事前に把握できます。
これにより、運用資金に対して適切なリスク管理が可能になります。例えば、運用資金の10%以内に最大損失を抑えたい場合、それに合わせて値幅や最大ポジション数を調整できます。
資金管理がしやすいことは、長期的に安定した運用を続けるために非常に重要です。特に初心者の方は、まずは小さな資金から始めて、徐々に運用額を増やしていくことをおすすめします。
精神的な負担が軽減される
大きな含み損を抱えたまま相場の反転を待つのは、精神的にとても辛いものです。損切り「あり」の設定なら、含み損が一定以上に膨らむことはないため、精神的な負担が軽減されます。
相場が予想と反対方向に動いても、「この程度の損失で済む」という安心感があります。これにより、冷静な判断が可能になり、感情的な取引を避けられます。
特に初心者の方は、大きな含み損を目の当たりにすると、パニックになって不適切な判断をしてしまうことがあります。損切り「あり」の設定は、そうした精神的なプレッシャーを軽減する効果があります。
損切り「あり」設定のデメリット
損切り「あり」の設定には多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。これらを理解した上で、自分の運用スタイルに合った設定を選ぶことが大切です。
相場が反発する前に決済されてしまう可能性
損切り「あり」の設定では、含み損が一定水準に達すると自動的に損切りが実行されます。しかし、相場はしばしば大きく変動した後に反転することがあります。
例えば、一時的に大きく下落した後、すぐに反発して元の水準に戻るようなケースでは、損切りが実行された直後に相場が反転してしまうことがあります。こうなると、本来得られたはずの利益を逃してしまうことになります。
特に値幅が狭く設定されている場合や、最大ポジション数が少ない場合は、小さな相場変動でも損切りが実行されやすくなります。そのため、相場の一時的な変動に振り回されてしまう可能性があります。
小さな損失が積み重なるケース
損切り「あり」の設定では、相場が一方向に動き続けると、損切りが何度も実行されます。その都度小さな損失が発生し、それが積み重なると大きな損失になることがあります。
例えば、値幅15銭(B15)、最大ポジション数3の設定で、相場が一方的に下落し続けた場合、45銭ごとに損切りが実行されます。これが何度も繰り返されると、小さな損失が積み重なって大きな損失になります。
特に相場のトレンドが強い場合、この問題が顕著になります。トレンドが続く間は損切りが繰り返され、資金が徐々に減少していくことになります。
対処法と注意点
これらのデメリットに対処するためには、いくつかの方法があります。
まず、値幅と最大ポジション数を適切に設定することが重要です。値幅を広めに設定すれば、小さな相場変動では損切りが実行されにくくなります。また、最大ポジション数を多めに設定すれば、損切りが実行されるまでの価格変動幅も大きくなります。
次に、相場環境に合わせて設定を変更することも有効です。トレンドが強い相場では値幅を広めに、レンジ相場では値幅を狭めに設定するなど、相場の特性に合わせた調整が効果的です。
また、複数の通貨ペアで運用することでリスク分散を図ることもおすすめです。一つの通貨ペアで損失が出ても、他の通貨ペアでカバーできる可能性があります。
損切り「なし」設定が危険な理由
損切り「なし」の設定には、大きなリスクが伴います。特に初心者の方は、これらのリスクをしっかりと理解した上で設定を選ぶことが重要です。
強制ロスカットのリスク
損切り「なし」の最大のリスクは、強制ロスカットの可能性です。含み損が膨らみ続けると、証拠金維持率が低下し、一定水準を下回ると強制ロスカットが発生します。
ひまわり証券の説明によると、口座維持率が100%を切ってしまうとロスカットが発生し、すべてのポジションが決済されてしまいます。これにより、大きな損失が確定することになります。
強制ロスカットは、最も不利な価格で決済されることが多いため、損失が想定以上に大きくなる可能性があります。特に相場が急変した場合、証拠金維持率が急速に低下し、対応する時間もないまま強制ロスカットに至ることがあります。
追加証拠金が必要になる可能性
損切り「なし」の設定で含み損が膨らむと、証拠金維持率を維持するために追加証拠金が必要になることがあります。
特に大きな相場変動があった場合、証拠金維持率が急速に低下し、追加入金を迫られる可能性があります。資金に余裕がない状態でこうした事態に陥ると、追加入金ができずに強制ロスカットに至ることもあるのです。
また、含み損が膨らむと追加証拠金が必要になる場合もあります。資金に余裕がない状態で相場が大きく動いた場合、追加入金を迫られる可能性もあります。
損切り「なし」の設定は、知識が豊富で戦略的に必要な場合で、資金にかなり余裕があり危なくなった時にすぐに追加で資金を入れることができる方だけにおすすめします。初心者の方は特に、損切り「あり」の方が安全です。
含み損が膨らみ続ける危険性
損切り「なし」の設定では、相場が予想と反対方向に動き続けた場合、含み損がどんどん膨らんでいきます。これは精神的にも大きな負担となります。
例えば、米ドル/円で買いポジションを持っている時に円高が進行すると、含み損が拡大し続けます。最大ポジション数に達した後は新規ポジションが作られないため、相場が反転するまで含み損を抱え続けることになります。
相場が反転するまでの時間が長ければ長いほど、精神的なプレッシャーは大きくなります。「もう少し待てば戻るかも」という期待から、本来なら手動で決済すべきタイミングを逃してしまうこともあります。
資金に合わせた最適な損切り設定
ループイフダンの運用では、自分の資金に合わせた適切な設定が重要です。資金額によって、リスク許容度や最適な設定値が変わってきます。
運用資金別の推奨設定
運用資金の額に応じた推奨設定を表にまとめました。これはあくまで目安であり、個人のリスク許容度や運用スタイルによって調整が必要です。
運用資金 | 推奨設定 | 最大ポジション数 | リスク度 |
---|---|---|---|
10万円以下 | 損切りあり | 2〜3 | 中 |
10〜50万円 | 損切りあり | 3〜5 | 中〜低 |
50〜100万円 | 状況による | 5〜8 | 低 |
100万円以上 | 選択可 | 8以上 | 低 |
資金が少ない場合は、リスク管理が特に重要です。10万円以下の運用では、最大ポジション数を2〜3程度に抑え、損切り「あり」の設定にすることで、大きな損失を避けることができます。
資金が増えるにつれて、リスク許容度も高まります。50万円以上の運用であれば、最大ポジション数を増やしたり、状況によっては損切り「なし」の設定も検討できるようになります。
ただし、どれだけ資金が多くても、リスク管理の重要性は変わりません。100万円以上の運用でも、相場環境や通貨ペアの特性に応じて適切な設定を選ぶことが大切です。
想定レンジと損切り設定の関係
ループイフダンの設定を考える際には、運用する通貨ペアの想定レンジを考慮することが重要です。通貨ペアによって値動きの特性が異なるため、それに合わせた設定が必要になります。
狭いレンジでの損切り設定
値動きが比較的小さい通貨ペア(例:ユーロ/米ドル、豪ドル/米ドルなど)では、狭いレンジでの運用が基本となります。こうした通貨ペアでは、値幅を狭めに設定することで、小さな値動きでも利益を積み重ねることができます。
例えば、ユーロ/米ドルでは値幅10pips(B10)程度の設定が一般的です。最大ポジション数は3〜5程度に設定し、30〜50pipsの変動で損切りが実行されるようにすると、効率的な運用が可能です。
狭いレンジでの運用では、損切り「あり」の設定が基本となります。レンジを超えた大きな値動きが発生した場合でも、損切りによって損失を限定的に抑えることができます。
広いレンジでの損切り設定
値動きが大きい通貨ペア(例:米ドル/円、英ポンド/円など)では、広いレンジでの運用が必要です。こうした通貨ペアでは、値幅を広めに設定しないと、日常的な値動きでも頻繁に損切りが発生してしまいます。
例えば、米ドル/円では値幅15〜20銭(B15〜B20)程度の設定が一般的です。最大ポジション数は資金に応じて調整しますが、5〜8程度に設定すると、75〜160銭の変動で損切りが実行されるようになります。
広いレンジでの運用では、資金に余裕がある場合は損切り「なし」の設定も選択肢となります。ただし、その場合は含み損が膨らむリスクを十分に理解し、必要に応じて手動決済する判断力が求められます。
通貨ペア別の推奨設定
通貨ペアごとの特性に合わせた推奨設定を紹介します。これはあくまで一般的な目安であり、相場環境によって適宜調整が必要です。
米ドル/円は日本人トレーダーに最も人気のある通貨ペアです。値動きが比較的大きいため、値幅は15〜20銭(B15〜B20)程度が適切です。最大ポジション数は資金に応じて3〜8程度に設定します。
ユーロ/米ドルは世界で最も取引量の多い通貨ペアです。値動きは比較的小さいため、値幅は10pips(B10)程度が適切です。最大ポジション数は3〜5程度に設定します。
英ポンド/円は値動きが激しい通貨ペアの一つです。値幅は20〜30銭(B20〜B30)程度と広めに設定し、最大ポジション数は少なめ(3〜5程度)に抑えるのが安全です。
実際の取引例で見る損切りの効果
実際の取引例を通して、損切り設定の効果を見ていきましょう。具体的なケースを通して理解することで、より実践的な知識が身につきます。
損切り「あり」での運用例
ある投資家Aさんは、運用資金30万円で米ドル/円のB15、最大ポジション数5の設定で運用を始めました。損切り設定は「あり」にしています。
運用開始時の米ドル/円は145円でした。最初は順調に利益が出ていましたが、ある時から円高方向に動き始め、142円台まで下落しました。
Aさんの設定では、損切り幅は75銭(0.15円×5)です。そのため、143.25円付近で最初のポジションの損切りが実行されました。その後も円高は続きましたが、損切りが順次実行されたため、含み損が膨らみすぎることはありませんでした。
最終的に相場が反転して円安方向に動き始めると、新たなポジションで利益を出すことができました。損切り「あり」の設定により、大きな損失を避けながら運用を続けることができたのです。
損切り「なし」での運用例
一方、投資家Bさんは、運用資金50万円で同じく米ドル/円のB15、最大ポジション数5の設定で運用を始めました。ただし、損切り設定は「なし」にしています。
Bさんも同じタイミングで運用を始め、同じように円高方向への相場変動に見舞われました。しかし、損切り「なし」の設定のため、ポジションは決済されず、含み損が膨らみ続けました。
米ドル/円が140円台まで下落すると、含み損は25万円以上に膨らみました。Bさんは精神的なプレッシャーから冷静な判断ができなくなり、最終的に手動で全ポジションを決済してしまいました。その直後に相場が反転したため、大きな機会損失も発生してしまいました。
成功と失敗の分かれ道
この二つの例から、成功と失敗の分かれ道は適切なリスク管理にあることがわかります。
損切り「あり」の設定では、一時的な損失は発生するものの、大きな損失を避けながら運用を続けることができます。一方、損切り「なし」の設定では、相場が反転すれば大きな利益を得られる可能性がありますが、反転しない場合は大きな損失につながります。
成功するためのポイントは、自分の資金力と精神力に合った設定を選ぶことです。資金に余裕がなく、精神的なプレッシャーに弱い場合は、損切り「あり」の設定が適しています。資金に余裕があり、相場の変動に冷静に対応できる場合は、損切り「なし」の設定も選択肢となります。
含み損が増えた時の対処法
ループイフダンの運用中に含み損が増えた場合、どのように対処すべきでしょうか。適切な対応策を知っておくことで、危機的状況を乗り越えることができます。
追加ポジションを持つべきか
含み損が増えた時、「追加でポジションを持って平均単価を下げるべきか」という疑問が生じることがあります。これについては、状況によって判断が分かれます。
相場の反転が期待できる根拠がある場合は、追加ポジションを持つことで平均単価を下げ、相場が少し戻っただけでも利益が出やすくなります。ただし、この戦略はリスクも大きいため、資金に余裕がある場合に限ります。
一方、相場のトレンドが強く、さらなる値動きが予想される場合は、追加ポジションを持つことでリスクが増大します。このような状況では、現状のポジションを維持するか、一部を手動決済することを検討すべきです。
追加ポジションを持つ場合は、必ず資金管理を徹底し、全資金の一定割合(例えば30%以下)に損失を抑えるようにしましょう。
手動決済のタイミング
損切り「なし」の設定で含み損が膨らんでいる場合、手動決済を検討するタイミングがあります。
まず、相場の技術的分析から反転の可能性が低いと判断される場合です。例えば、重要な支持線を突破して下落トレンドが加速している場合などは、早めに損切りすることで損失を最小限に抑えられます。
次に、含み損が運用資金の一定割合(例えば30%)を超えた場合です。この水準を超えると、回復が難しくなるだけでなく、精神的なプレッシャーも大きくなります。
また、経済指標の発表や中央銀行の政策変更など、相場に大きな影響を与えるイベントの前には、ポジションを整理することも検討すべきです。予想外の結果が出た場合、含み損がさらに膨らむ可能性があります。
資金管理の重要性
含み損が増えた時こそ、資金管理の重要性が際立ちます。適切な資金管理があれば、一時的な損失を乗り越えて長期的に運用を続けることができます。
まず、運用資金は余裕資金に限定することが基本です。生活に必要なお金や緊急時のための資金は、決してFX取引に使うべきではありません。
次に、分散投資の考え方も重要です。全資金を一つの通貨ペアに集中させるのではなく、複数の通貨ペアに分散させることでリスクを軽減できます。
また、レバレッジの設定にも注意が必要です。高いレバレッジは大きな利益をもたらす可能性がありますが、同時に大きな損失のリスクも伴います。初心者は特に、低めのレバレッジ(例えば2倍以下)から始めることをおすすめします。
資金管理の基本は「負けても立ち直れる範囲でリスクを取る」ことです。この原則を守ることで、長期的に安定した運用が可能になります。
まとめ:ループイフダンで損切り設定を活用するコツ
ループイフダンの損切り設定について、詳しく解説してきました。最後に重要なポイントをまとめます。
初心者には損切り「あり」の設定がおすすめです。含み損の拡大を防ぎ、精神的な負担を軽減できます。資金に余裕がある経験者は、状況に応じて損切り「なし」も選択肢となります。
適切な値幅と最大ポジション数の設定が重要です。通貨ペアの特性や相場環境に合わせて調整しましょう。
資金管理を徹底し、リスクを適切にコントロールすることが長期的な成功の鍵です。
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